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◆展示紹介

『思い出のマーニー』の夢と現実の間でたゆたう魅惑の世界。本作は、実写映画の美術監督として世界を舞台に活躍する種田陽平が、初めてアニメーションの美術監督を務めたことでも話題となりました。
映画に描かれたマーニーの部屋、物語の重要なシーンを表現した精細で幻想的なジオラマや背景画の数々、映画には出てこない美術設定資料まで、アニメーション美術と実写映画美術が融合した種田陽平の「映画の美術」を丸ごと楽しむことができます。

映画「思い出のマーニー」は湿っ地屋敷しめっちやしきをめぐって、主人公杏奈とマーニーの物語が展開されます。
この青い窓は杏奈が最初にマーニーの姿を見かける物語にとっても、重要な鍵を握る窓です。
映画と同様に「質感」を出すために窓枠にわざとエージングをかけたり、ガラスをくもらせたりと、種田陽平の細部までの徹底したこだわりが見られます。さあ、あなたも杏奈と一緒にマーニーを探して!

もう一つ、物語の重要な鍵を握るサイロ。
ここにはマーニーのどんな秘密が隠されていたのでしょうか。
それにしても、一体どちらが展示でどちらがアニメーション!?
美術監督を務めた種田陽平だからこそできるリアリティを、存分にお楽しみください。
あなたは無事にマーニーを見つけることができるでしょうか!

突然現れる船着き場、そうあなたはボートに乗ってついに湿っ地屋敷しめっちやしきにたどり着いたのです。
ちょっぴりドキドキしながら、ゆっくりと屋敷の中へと誘います。

ため息が出るほど厳かで上品なしつらいに一瞬静謐なひとときすら感じてしまいます。
置いてある日記は、映画でも実際に文字を書いたスタッフに書いてもらったそう。また、部屋の壁紙はジブリの美術スタッフに協力をお願いし、壁紙制作用に描き起こしてもらうという徹底ぶり。
さりげなく飾られている背景画や写真などの小物も必見です。

 美術監督。『スワロウテイル』(岩井俊二監督)、『THE有頂天ホテル』(三谷幸喜監督)、『フラガール』(李相日監督)、『空気人形』(是枝裕和監督)など日本映画の話題作のほか、チャン・イーモウ監督、キアヌ・リーブス監督、クエンティン・タランティーノ監督などの作品を手がけている。
最新作はタランティーノ監督の『THE HATEFUL EIGHT 』(2016年米国公開予定)。アニメ映画では『イノセンス』(押井守監督)に参加し、『思い出のマーニー』(米林宏昌監督)で美術監督をつとめた。ジブリ美術館とのコラボレーションに「小さなルーブル美術館展」があり、「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」、「思い出のマーニー×種田陽平展」では、スタジオジブリの映画の二次元の世界を実写映画美術の手法で三次元につくり展示、好評を博す。
 著書に『ステラと未来』 (講談社) 、『どこか遠くへ』(小学館)、『ジブリの世界を創る』(角川書店)、『伝説の映画美術監督たち×種田陽平』(スペースシャ ワーネットワーク)などがある。芸術選奨文部科学大臣賞、紫綬褒章を受けている。