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女児が車の窓に挟まれ死亡 パワーウインドーによる事故に注意 《新潟》

東京・練馬区で5月21日、2歳の女の子が車の窓に首を挟まれて亡くなる事故がありました。小さな子どもを車に乗せるとき、どう気をつければいいのか。注意点を取材しました。 痛ましい事故が発生したのは車の中でした。 東京・練馬区で21日、2歳の女の子が車の窓に首を挟まれ死亡した事故。 警察によると事故当時、母親は運転席に。女の子はチャイルドシートに座っていましたが、ベルトはしていなかったといいます。 母親は女の子が座っている席以外の窓を閉めたと話していますが、実際にはすべての窓が閉まっていたということです。 あとを絶たない自動車のパワーウインドーによる事故。 2016年には上越市で当時2歳の男の子が車の窓に首を挟まれ重体となる事故が発生しています。 小さな子をもつ親は― 〈4歳と1歳の母親〉 「上は4歳の子、4歳の子は自分で(開閉を)やりたがる。座ったままでもできちゃう顔は出さないけど開け閉めはできる。『危ないからやらないで』と言っている」 車のパワーウインドーが閉まる際どのくらいの力がかかるのでしょうか。 (記者リポート) 「車種によっては挟み込み防止機能がついている車もあるといいますが、このように強い力がかかり大変危険なことが分かります」 これはJAFが行った実験。 「ゴボウ」でも… 「大根」さえも… 切断してしまうほどの強い力がかかっています。 では、小さな子どもを乗せたとき、どういったことに気をつければいいのか。 JAFの職員が指摘するのはチャイルドシートの位置です。 〈JAF新潟支部 廣川尚樹さん〉 「運転席から見て対角線上左後ろにチャイルドシートを設置するとお子様の顔が見られてより確実に安全確認ができます」 今回の事故。運転席の後ろにチャイルドシートが設置されていました。助手席の後ろに設置していれば確認しやすいといいます。 さらに… 〈JAF新潟支部 廣川尚樹さん〉 「小さいお子さんが触りたい気持ち分かりますけども、それを防止するための窓ガラスのロックスイッチがあります。助手席や後ろの席は開かない」 運転席にある「ロックスイッチ」。 運転席以外では窓を開け閉めできないようにする“ロック”も有効だといいます。 〈JAF新潟支部 廣川尚樹さん〉 「後ろに乗っている子どもが手をかざしているかもしれない、もしくは顔を出しているかもしれない。そのとき(窓を)上げてしまうと事故になってしまう可能性があるので十分注意してほしい」 事故を防ぐために、JAFはロックスイッチの活用やチャイルドシートの位置の確認、また、ベルトを正しく取り付けることを呼びかけています。

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