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心肺停止の疑いで救急車が出動も 狭い道路で曲がり切れず ブロック塀に衝突 《新潟》 

阿賀野市は16日、救急車が出動した際、救急要請した人の家に到着する直前で道路を曲がり切れず、ブロック塀に接触し、現場に到着できない事案があったと発表しました。 救急車を要請していた人は、心肺停止の疑いで病院へ搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。 阿賀野市消防本部によりますと、4月10日の午前7時過ぎ、阿賀野市若葉町で80代の男性が心肺停止の疑いと男性の家族から通報があり、救急車とレスキュー車の2台が出動しました。 救急車両は男性の家に最短ルートで向かったところ、家が道路の幅3.3メートルの狭あい道路に面していたため、救急車が左折して進入しようとしたところ曲がりきれない事態が発生。 切り返しでの進入は時間がかかると判断し救急隊員1人が降りて除細動器などの救命資機材をもって約100メートル先の傷病者の家に走って向かい、1分後に到着しましたが現場では、すでに心肺停止状態と確認したため、救命処置を開始しました。 一方、同時に出動したレスキュー車は広い道路へ、う回して先に着いた救急隊員の到着から3分後に男性の家に到着。救命処置を行い、受け入れ先の医療機関の調整を行ったといいます。 道路を左折できずにいた救急車は、進入を試みたものの車両の左側を別の住宅のブロック塀に接触させて運行できなくなっていたことから、別の救急車が男性の家に向かい、男性を病院へ搬送しました。 阿賀野市によると男性の救命処置開始に遅れはなく、医療機関への搬送も別の救急車が駆け付けて遅れはなかったとしています。 市内には、狭あい道路が複数あり、今後このようなことがないよう救急車両の進入路の再調査と進入方法の検討を行い、再発防止に努めていくとしています。

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