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豪雨で被災した米坂線めぐり議論続く JR東「運営前提の復旧は難しい」と指摘 《新潟》

おととしの豪雨で被災した新潟、山形を結ぶ米坂線について、JRは復旧した場合の利用者の試算を初めて示しました。復旧を望む沿線自治体に対し、JRは86億円に上る復旧費用を踏まえ「当社が運営することを前提とした復旧は難しい」と指摘しました。 山形県で開かれた3回目となる復旧検討会議。 沿線自治体とJR東日本の関係者が、顔をそろえました。 〈JR東日本 新潟支社 三島大輔 企画総務部長〉 「米坂線の復旧に向けては復旧費の負担の在り方に加えまして、復旧後に将来にわたって安定した運営ができるのか、復旧後にどれだけのご利用が見込めるか 一定の仮定を置いて試算しました」 村上市と山形を結ぶJR米坂線。 おととし8月の豪雨で被災し、1年半以上、一部区間で運休が続いています。 復旧費用は86億円に上り、大きな課題となっています。 5月29日、JRが示した利用者数の試算。沿線に住む住民が積極的に利用した場合でも村上市坂町駅から山形県小国駅の利用者は2040年に1日当たり219人にとどまると説明。「単なる鉄道の課題にとどまらずまちづくりなども含めた地域の公共交通の課題」と指摘しました。 〈JR東日本 新潟支社 三島大輔 企画総務部長〉 「被災前と同じように当社が運営することを前提とした復旧は、民間企業としては持続可能性の観点から難しいと考えております」 そのうえでJRは今後の運営主体として、JRに限らず、第3セクター、またバスへの転換など4つのパターンを示し議論を続けるとしています。

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