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衆院3補選で立民“全勝” 立て直し図る自民 新潟2区の戦い 《新潟》

28日行われた衆議院の補欠選挙は立憲民主党が全勝し、派閥の裏金問題で揺れる自民党には厳しい結果となりました。勢いに乗りたい立憲民主党に対し、自民党の議員はこの連休中も信頼回復に向けて汗を流しています。 新潟2区の両候補を追いました。 5月1日の「メーデー」を前に賃上げを求めて労働者が声を上げました。 <デモ行進の声> 「すべての職場に労働組合を作るぞ」「作るぞ!」 労働団体・連合新潟が主催した「県中央メーデー」です。 連合は立憲民主党や国民民主党の支持母体でもあり、政党関係者が顔をそろえました。 <立憲民主党県連代表 西村智奈美衆院議員> 「自民党の裏金政治もあしたの補欠選挙で何としても 終わりにしたいと思っています。頑張ります」 東京や長崎などで行われた衆議院の3つの補欠選挙は立憲民主党が全勝。 自民党は当選を重ねてきた「保守王国」島根で議席を失うなど事実上の全敗……。岸田政権に厳しい結果を突き付けました。 メーデーで挨拶を重ねていたのは立憲民主党の菊田真紀子衆議院議員です。 <立憲民主党 菊田真紀子衆院議員> 「物価高で暮らしが苦しい中で何百万円の裏金を作っていた。組織的にやっていたことに怒りが爆発していることは(国民から)感じます」 菊田さんの選挙区は新潟2区。 区割りの変更を受け、この日は開拓中の新潟市西区を中心に遊説……。物価高に悩む有権者の声に耳を傾けます。 マイクを握れば派閥の裏金事件や防衛費の増税に批判の矛先を向けます。 <菊田真紀子衆院議員 演説> 「国民の皆様には否が応でも税金を納めろといっていますが」 「国民には増税、自民は裏金と脱税」 同じくこの日、オレンジ色のタスキをかけて、西区の交差点で手を振り続けた国会議員がいました。 次の選挙で菊田さんとぶつかる自民党の細田健一衆議院議員です。 選挙区の区割りによって新潟市西区は新しい戦いの場。 西区の有権者は約13万人と多く、この地域の票の出方は戦いのカギとなります。 <自民党 細田健一衆院議員> 「(手振りは)1時間か、1時間半くらいですかね」 Q)衆院解散の時期は? 「どうなんでしょう、岸田総理が決めることですから常在戦場で頑張らなければいけない」 細田さんは、元安倍派で裏金事件をめぐり党から戒告処分を受けました。 政治資金収支報告書に記載しなかったのは「派閥からの指示だった」と釈明しています。 自民党に吹く逆風。 新潟2区全体の会議で細田さんは自民党県連の幹部や支援者から叱咤激励を受けました。 <自民党県連 政調会長 髙橋直揮県議> 「襟を正していただきたい、そんな気持ちでいっぱいです。そして地元で頑張っている私たちがこれ以上、肩身の狭い思いをしないようにしていただきたい」 自民党にとって次の選挙までの信頼回復が最大の課題です。 <自民党 細田健一衆院議員> 「相当厳しいのでふんどしを締め直して頑張らないと大変だぞという声をいただいている」 「一歩一歩いろんな仕事をさせていただいて与党でないとできないことはあると思いますから実績、未来の展望をしっかりと積み重ねていくことだと思っています」 攻勢に出る立憲民主党に……立て直しを図る自民党……。 政局をにらみながら戦いの準備が続きます。

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