熊本で水俣病被害者の発言をさえぎり批判を受けている環境省が新潟の被害者団体と面会しました。環境省の幹部は「水俣病に関わる全ての皆様にお詫びしたい」と「マイクオフ」問題で初めて新潟の被害者団体に謝罪しました。 5月1日、熊本県水俣市。 伊藤環境大臣との懇談で、被害者団体が発言していた際に環境省の職員が一方的に音声を切った「マイクオフ問題」。 水俣病被害者の怒りを買ったこの問題を受け、被害者側との関係修復を図るため環境省の前田光哉審議官が新潟を訪れました。 〈環境省　前田光哉審議官〉 「水俣病に関わる全ての皆様に私からお詫びを申し上げたい申し上げございませんでした」 被害者団体は伊藤大臣と新潟での話し合いを求めています。 5月31日には新潟水俣病の公式確認59年の式典がありますが、国会会期中のため大臣の日程調整がつかないとしています。 〈新潟水俣病第5次訴訟　皆川栄一 原告団長〉 「職務は果たせるのかもしれないが 私たちにもう少し納得できるような話し方をしてほしかった。患者の気持ちをもっともっと伝えていかなければならない」 〈環境省　前田光哉審議官〉 「環境省としては対応できるものについてはできるだけ真摯に検討し対応していきたい。本省に持ち帰り意見を大臣に伝える」 伊藤大臣は国会の閉会後に被害者と面会するということです。