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INTERVIEW

日本シイエムケイ株式会社

開発技術部 解析技術課

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金沢の大学院から、新潟へ。世界トップクラスのメーカー技術職で、未来を見据えて研鑽を積む日々

掲載日:2025/11/28
更新日:2025/11/28

 あらゆる電子機器に欠かせない、電子部品を載せる緑色のプレート、プリント配線板。1961年の創業以来、「世界最高レベルの安全安心なプリント配線板」を開発・製造し、世界中に供給している日本シイエムケイ株式会社(以下、CMK)で、技術職として活躍している入社2年目の社員にお話を伺いました。

まず、現在の担当業務のご紹介をお願いします。

製品の不具合の原因をミクロの世界で追及し、品質向上に貢献

 開発技術部の解析技術課に所属して2年目になります。ここでの主な業務は、不具合品の解析です。品質保証部から依頼された製品の不具合の原因について解析を行い、現場にフィードバックしています。大切なのは、同じような不具合が起きないことです。製造の現場と連携を取りながら、品質向上に貢献できるよう努めています。

就職活動について、また、CMKを選んだ決め手を教えてください。

福井から、進学で金沢、就職で新潟へ。院での研究経験を生かし、先進的な取り組みに携わることを目指して

 私は福井出身で、金沢大学の工学部から大学院に進み、太陽電池の研究をしていました。就活にあたっては、職種は特にイメージしていませんでしたが、自分の知識が生かせるような、半導体や電子部品を扱うようなメーカーで、何か新しいこと、先進的な取り組みに携わることができたらいいなというイメージはありました。エリアに関しては、実家のある福井から近い方がいいと思っていたので、北陸、関西あたりで探していました。

 業界は化学系に絞らず、院での学びを活かせそうな幅広い分野の企業説明会に参加し、横断的に情報収集をしていました。その中で、CMKに興味を持ったのは、大学院時代はナノメーター(1メートルの10億分の1)くらいの小さなスケールの有機薄膜の太陽電池を扱っていたので、何層もの薄い層から構成されているプリント配線板に近しいものを感じたことです。CMKの採用実績に電気系、情報系だけではなく、私のような化学系の出身者が活躍していたことも志望するきっかけになりました。世界的に市場が拡大している車載部品の業界自体の将来性、安定性にも安心感を持ちました。

 最終的な決め手は、人事担当の方がフレンドリーだったことです。話しやすい雰囲気で質問もしやすく、その方を通して会社の雰囲気の良さが感じられました。実際に入ってみて、同じ部署の先輩たちも話しやすい雰囲気で、何でも聞ける環境なので良かったです。
 新潟での暮らしは初めてでしたが、福井、石川と同じ日本海側ですし、似たような気候かなと思っていました。雪の多さにも慣れていたので、実際に暮らしてみて、すぐになじむことができました。

現在の業務でのやりがいや、印象的なエピソード、職場の雰囲気についてはいかがですか?

「原因はこれだ!」謎が解けた時の達成感がやりがいに。レベルに応じた案件で、無理なく着実にステップアップ

 プリント配線板はとても小さく、多層構造になっているため、不具合の原因を目視だけで特定できることはほとんどありません。抵抗値測定を用いて電気的な異常を特定し、必要に応じてX線やナノ~マイクロメートルサイズの微細な表面形状や凹凸を立体的に観察するSEM(走査型電子顕微鏡)を使用して、プリント配線板の内層構造にある微細なショート、断線、異物付着などの要因を解析し、原因を特定していきます。

 特定すると言っても、本当にそれが原因なのかは検証してみないとわかりません。そして、「なぜそれが起こったのか」を突き止めるまでが解析の仕事です。自分の解析で正しい原因究明がなされた時に「やった!」という達成感を感じます。そして、品質保証部との連携により現場にフィードバックされ、実際に不良率の低減などが数字で見えた時にも強いやりがいを感じます。

 弊社の生産拠点はタイ、中国にもあり、解析案件は世界中から集まってくるので、ワールドワイドな仕事をしていると感じられることもあります。

 業務では一人一案件を担当しますが、わからないことは気軽に先輩に相談できるので、一人で悩みを抱えることもなく、特に問題を感じたことはありません。

 入社後に、まず座学や現場実習を含めた約3カ月の新入社員研修があります。その後は配属部署で先輩とバディを組み、実際に簡単な業務を行いながらのOJTを通して少しずつ仕事を覚えていきました。最初は比較的簡単な異物解析から担当し、徐々にショート、断線、構造的問題など、難易度の高い案件を任せてもらっています。自分のレベルに合わせて少しずつ難易度を上げていく形なので、無理なく着実にスキルアップできる環境だと感じています。

 また、入社1年目と3年目にフォローアップ研修があり、振り返りを行いながらキャリア形成について考えていけるようになっています。プレゼン資料の作成に使うPowerPointやExcelといった一般的なソフトの研修などもあり、さまざまな研修制度が整っています。
 週末には、よくドライブを楽しんでいます。おいしいお店を目当てに行くことが多いです。新潟はラーメンがおいしいので、長岡あたりまで足を延ばすこともあります。同期のメンバーと仲がいいので、一緒にドライブしたり、飲みに行ったり、休日もよく一緒に過ごしています。

最後に、今注力していることと今後の目標について教えてください。

解析業務で技術力を蓄えながら、世界をリードする先進的な技術開発を目指す

 近い目標としては、まずは解析業務をどんどんこなして着実にレベルアップしていき、後から入ってきた人にもしっかり教えてあげられるようになりたいと思っています。長期的には、解析業務で培った経験を活かして、新しい技術や構造の開発に携わってみたいと思っています。弊社では2023年にJAXA認定を取得して宇宙航空分野に参入していることから、そのような新しいビジネスへの技術応用にも挑戦できたらうれしいです。

 現在は製造部門やカスタマーエンジニア部門とも連携しながら経験を積んでいますが、製品の基礎的な構造の理解を深めることにとても役に立っているので、自分が目指したい方向に不可欠な経験を積めていると感じています。

 弊社は車載部品の分野で世界トップクラスのシェアを誇っており、そこで求められるのは高い信頼性と安定性を追求する技術です。技術改良による品質向上は、製品の安全性を支える重要な取り組みです。
 一方で、今後本格的に参入していく航空宇宙や医療機器の分野では、これまでの技術を応用しつつ、より高度で革新的な技術開発が求められます。
 世界の最前線で挑戦を続けるプリント配線板の専業メーカーとして、信頼性を高める技術と新たな価値を創出する技術の両面から、業界を牽引していく力が必要だと感じています。

 私自身も、現在は品質評価に取り組む中で技術力を磨きながら、将来的には新しい分野での技術開発にも貢献できるような人材を目指しています。