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にいがたの若者と企業をつなぐプロジェクト

INTERVIEW

株式会社 水倉組
建築部

平野 翔太さん(25歳)

平野 翔太さん(25歳)

建築施工の責任者として現場を取り仕切る、若き司令塔

掲載日:2025/12/16
更新日:2025/12/16

 「郷土に豊かな農地を開発する」という創業者の志から始まった創業110年超の歴史を持つ水倉組。「建設業は国土開発の基礎産業」という誇りを胸に、地域の農業土木分野に多くの歴史を刻んできた先人たちの足跡を次世代につなぎ、地域振興を担う。そんな水倉組で建築のプロフェッショナルとして活躍する入社7年目の平野翔太さん(25)にお話を伺いました。

まず、平野さんの現在の担当業務についてお聞かせください。

 現在は現場の責任者である所長として施工管理全体を担当しています。安全管理、工程管理、原価管理、品質管理など、納期までのスケジュールづくりから、職人の手配、建物が完成してお客様に引き渡すまでのすべてを管理しています。手掛けるのは、主に商業施設、工場、学校などで、これまで8棟ほどの建築に関わってきました。

 最初は、現場で記録のための工事の写真を撮ったり、位置出しや測量をしたり、安全管理では高所作業時に安全帯の着用を確認したり、立ち入り禁止区域に入ろうとする人に注意したり、などの仕事から入りました。足場の積載荷重の表示など、こまごました仕事が多いです。少しずつやることが増えていき、今年の6月から所長になりました。先日、初めて所長として担当した自社事務所が完成したところです。

20代半ばの若さで所長になるのはとても早いそうですね。所長になって大変だったことは何ですか?

 所長という立場になると、お客様や各事業者とのやりとりも行いますし、責任の大きさが全然違います。すべての責任が自分に来るので、プレッシャーはすごかったですね。特に原価管理には神経を使いました。マイナスを出さないように進めるのが大変でした。

 工程管理も自分で組んで実行するというのは初めての経験でした。自社事務所は小規模だったので、その規模には多すぎる業者が入ってしまって身動きが取れない、なんていうこともありました。スペースに応じた作業調整が必要でした。

 所長になる前、所長との2人現場の際に、所長の仕事はなんとなく横から見てはいましたが、実際にやるのは初めてのことばかりだったため、上司に逐一確認しながら進めました。一人で悩んでいても仕方がないので、わからないことはその場ですぐに電話して聞くようにしていましたね。

平野さんは就職活動をどのように進めていきましたか?

先輩後輩関係なく、話しやすい雰囲気。一見コワモテの職人さんも優しい人が多い

 工業高校で建築学科だったので、自然と建築関係の仕事を選びました。高校2年の時に建築学科に進みましたが、理由は特にありません。なんとなく、です(笑)。水倉組を知ったきっかけは、高校の格技場の改修工事を担当していたのが水倉組だったことです。就職活動では働く場所に特にこだわりはありませんでした。現場見学で何社か回りましたが、その中で水倉組は社員同士や、社員と職人とのやりとりがとても気さくな感じだったのが印象的でした。話しやすそう、働きやすそう、と感じたのが大きかったですね。

 入社してみると、実際、先輩後輩など立場に関係なく話しやすいです。職人さんも、中には一見怖そうな方もいるんですが、話してみるとすごく優しい人が多いです。

 水倉組では学歴は関係なく、新入社員も高卒、専門学校卒、大学卒業とさまざまです。入社後は1週間ほど新入社員研修があり、社会人としての一般的なことについて学びます。資格取得についても補助や手当もあります。仕事をしながらの試験勉強は大変ですが、私もそのうち一級建築士の資格取得を考えたいと思っています。

仕事で特に意識していることはありますか?

経験を積むにつれ、目配りできる範囲が広くなっていることに成長を実感

 基本的に現場を注意深く見ることを心がけています。安全設備の確認や、これから行う作業の準備状況、壁の下地や基礎の鉄筋のピッチが適正かどうかなどの仕上がりの確認。進捗に応じて見ていく内容も毎日変わるので、常に視野を広く持って目配りしています。後から気づいても大変ですから、見落としがないように気を付けています。

 最初は自分の担当している業務だけをこなすのに必死で、どうしても視野が狭くなりがちでしたが、経験を重ねるうちに、先々の工程もイメージできるようになりますし、余裕が生まれて視野が少しずつ広くなっていきました。その点は成長できていると感じますね。今は責任者として、現場全体を見る俯瞰的な視点と、細かいところも見る視点の両方を意識して、注意を払っています。

 あとはお客様との打ち合わせで、あまり専門用語を使わないよう言葉選びに気を付けています。以前に友人と話していた時に、自分では当たり前に使っていた用語が伝わらなかったことがあったんです。「あ、これは専門用語で、普通の人はわからないんだ」と気づいてからは、気を付けるようになりました。

今までの仕事で特に大変だったこと、悩んだりしたことはありますか?

 そうですね、これといって思い付きませんが、夏と冬が大変ですね。特に最近は夏がすごく暑いので、体調管理が大変です。熱中症対策を促す立場なのに、自分が倒れるわけにはいきませんから。冬は冬で、コンクリートの基礎に雪が入らないようにしないといけないので、気を使います。

実際に入社してみて地元の企業ならではの魅力はありますか?

やりがいは、やりきった達成感とお客様の声。形に残る仕事が誇らしい

 基本的に転勤がないので、ずっと新潟で働けるのがいいですね。現場も新潟県内で、北は村上、南は三条など、ほぼ日帰りで通える範囲です。自分で工程を組むので、基本的に土日祝に休みを取るようにしています。1人現場だったりすると、休みがとりづらい場合もありますが、代休を取って調整しています。

平野さんにとって仕事のやりがいはどんなところですか?

 二つありますね。まずは、建物が完成した時に「やりきった!」という達成感。もう一つは、建物の引き渡し前にお客さんに内覧をしてもらうのですが、その時に「きれいになってよかった」「こういう風にしてよかった」と言ってもらえると、よかったなと思います。建物という形に残るものをつくる仕事なので、近くを通る機会があると「ここは自分がつくったんだ」という誇らしい気持ちになります。

休日はどんな風にリフレッシュをされていますか?

 友達や彼女とドライブに行ったり、飲みに行ったりすることもあれば、家でのんびりすることもあります。休みの間は仕事のことは全く考えないですね。しっかりオフの時間を過ごすようにしています。

今後の目標をお聞かせください。

 今よりも大きい規模、例えば大型のショッピングモールや学校などの現場で所長を務めてみたいですね。あと、今まで木造の建物をつくったことがないので、木造建築にも挑戦してみたいです。

どんな人と一緒に働きたいですか?

 隔たりなく接する人と一緒に働きたいです。わからないことを聞きづらいとか、失敗するのが怖いとか、そういうことをあまり気にせず、遠慮せずに一歩踏み込んで接してくれるような積極的な人だといいですね。あとは、幅広い年齢の人とのやりとりが多いので、年齢差のある人ともうまくコミュニケーションが取れる人と一緒に働けたらと思います。