アナウンサー

大平 真理子
2022年02月04日(金)

リモートワークの末に…

娘(年少)が保育園でこんなものを作ってきた。
パソコン、である。

ティッシュペーパーの空き箱に紐を張り付けただけの“ねこちゃん”や
トイレットペーパーの芯をふたつ繋げただけの“そうじき”など
彼女の作品はこれまで短い制作時間とクオリティの低さが売りだった。

保育士の方の手伝いがあったと思うが、突然レベルアップを果たしたワケは
私のリモートワークにあると思う。

感染者の増加を受け、リモートワークの頻度が増え、彼女の前でパソコンを開く機会が増えた母。娘にとってはその姿が何か面白いことをしているように映るらしく
「私にもかして」と何度もせがまれ断る…。これを繰り返してきた。

「…し(ひ)どい!ママなんかきらい!」

貸してくれないなら…!と自分で作ってきたのだ。対抗心を燃やした結果の急成長。
キーボードに色紙を使う自由な発想が素晴らしい。これはぜひとも使用感を確かめたい。

私「ちょっとママにも貸して」
娘「ダメダメ、いま忙しいから」

見事に仕返しをされた瞬間だった。しどい!



家で娘とそんなやり取りをしている私が、ディレクターとしてこの度番組を作らせていただきました。
ドキュメント新潟「大人になるって何だろう~軽度知的障害の私~」

主人公は軽度知的障害のある20歳の若者たち。

恋愛は?夢は?就職は?…社会を作る“一人の大人”として、自分はこれからどうありたいのか。将来を模索する20歳の1年間を追いかけました。

軽度知的障害者は見た目から障害がわかりづらく、障害によって出来ないことを
「怠けているから」とか「ちょっと変わっている人だから」と誤解されることが多くあります。

取材を通してわかったのは、
彼らは苦手な事がたくさんあるけれど、できることも沢山あって希望に溢れている、ということ。

“20歳”

自分の未来にワクワクしたりドキドキしたり…それは障害が無い人も有る人も、同じなのです。

成長記の1ページを1時間の番組でお届けします。

これから大人になる若い世代、彼らと同じように障害のある方、
かつて20歳だった皆さん…多くの方にご覧いただきたいです。


ドキュメント新潟「大人になるって何だろう~軽度知的障害の私~」は
2月5日(土)9時30分~放送です。


“パソコン”を貸してくれない娘の話には続きがある(え、まだする?)

娘「これでママのおしごと、おてつだいしてあげるからね!」





PC画面が歪んで見えました。

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