アナウンサー

内田 拓志
2016年06月12日(日)

子育て記004

あとずさり専門です。
前に進むことはできません。
7か月の娘がハイハイするようになりました。
とはいえ前には行けず後ろに下がるだけです。
“ずりばい”って言うそうですね。

こちらに向かって来ようとするものの
あとずさりしてばかりなので、
「人生は3歩進んで2歩下がるなんて言うけど
 1歩も進めず5歩下がる時もあるからね・・・」
なんて言うと、不思議とキャッキャ笑ってくれます。

さて、昨日、デンカビッグスワンで試合がありました。
リーグ戦では、今季のホーム初勝利を挙げました。

その試合の前に、クラブ創設20周年を祝って、
新潟イレブンから、アルビレオ新潟、
そして現在のアルビレックス新潟に至るまで
チームを支えた往年の選手たちが雄姿を見せる
メモリアルマッチ、「新潟クラシック」が行われました。

30代後半から、50代の元選手が、
一生懸命ボールを追いかける様子に、
観客席からは、温かい拍手が送られていました。

中でも、J1昇格当初、サイドアタッカーとして活躍した
鈴木慎吾さんが現役さながらの躍動感で駆け上がる姿、
ぶれることない黄金の左足に、大きな歓声が上がっていました。
現在は京都サンガで「スカウト」をされているそうですが、
久々にお会いして、慎吾さんと話していると、
入社当時にインタビューさせてもらったことを思い出しました。
あの頃はインタビューが苦手で、毎回、反省ばかり。

何回トライしても、前進できる感覚がありませんでした。
でも、あの頃の反省の上に、今がある。

前に進んでいるという実感がある時よりも、
前に進めない時こそ、成長できる時期なのかもしれません。
「あとずさり専門」というのも、大切な成長の過程なのですね。

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