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INTERVIEW

第一建設工業株式会社
新潟支店 長岡事務所

技術職・線路部門
金安 乃哉 さん(23歳)

金安 乃哉 さん(23歳)

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鉄道のスペシャリストを目指して日々経験を重ねる若手技術マン

掲載日:2024/3/29
更新日:2024/3/29

 日々の列車の安全・安定輸送の根幹である線路を守る技術者として、1年目から現場で活躍する金安乃哉さん(23)にお話を伺った。

多くの方が普段何気なく日々利用する電車ですが、最初に金安さんの現在の業務について簡単に教えてください。

線路部門の仕事って?

 私は現在線路部門で新幹線の線路の保守業務に従事しています。私たちでは「保線」と呼ぶんですが、簡単に言うと線路の幅や歪みを日々検査し必要に応じて迅速な補修を行うのが仕事です。
 1年目は主に検査業務として、分岐器の検査、線路の幅と歪みを計測する検査を日々行っています。その他、大型保線機械のオペレーターとして線路内の砂利の運搬や交換も先輩とともに行ったりもします。

日常何事もなく新幹線で移動できるのはまさに金安さんはじめ第一建設工業の皆さんのお陰ですね!

 ありがとうございます。皆さんが移動などに利用される時間外の夜間を利用し、限られた時間で次の日の運行ダイヤを守るため日々業務に取り組んでいます。現場で実際に自分たちの手で検査業務にあたっているので、自分の仕事が地域の方々の役に立っているというしっかりとした実感と責任があります。

次に金安さんの大学時代のエピソードを教えてもらえますか?

今の仕事に通じる大学時代

 自分自身の大学生活を振り返ると、実際に災害を経験した4年間であったことと、研究室での研究テーマが印象深いかなと思います。進学した大学のキャンパスが福島県にあり、台風による浸水被害や地震を経験し、さらにコロナ禍も含め大学の授業が止まることもありました。現在は、そういった災害時にも列車の正常運行のため業務にあたるのも自分の仕事ですので、必要不可欠な仕事であることを改めて実感しています。
 大学の研究室では建築・建設に必要なコンクリートが研究テーマで、新しい素材を使ったコンクリート部材の研究・実験をしていました。実際にコンクリート部材をつくり耐久実験をするにあたって、自分の手とチームの総力で取り組むところは研究テーマと異なる現在の仕事においても活かされています。検査業務中の線路や分岐器に使われる部材を見て些細な変化に注意を払うのは責任感も伴いますが楽しさのある仕事です。

大学の研究テーマと現在の仕事が異なっても経験が活きている実感はやりがいを感じる部分ですね。就職活動についてはいかがですか?

昔から興味のあった第一建設工業へ、5日間のインターンシップが最終的な入社の決め手

 実は、高校進学時から鉄道・線路の仕事に興味があり、第一建設工業も知っている会社でした。大学3年生の5月頃から就活への意識を高めながら、気になっていた第一建設工業のインターンシップが夏休み期間に5日間の日程で行われるのを知り、応募・参加しました。
 線路に関する仕事って、興味があってもほとんど知らないことが多いと思います。自分もまさに当時そんな状態で、5日間で社員の方と仲良くなったり、職場の雰囲気を感じることができるのはもちろんですが、研修センターでの鉄道に関する座学の他、現場に出向いて実際に線路で検査業務を体験することができます。私が参加した時は、ちょうど新潟駅の高架化工事の最中でしたので、高架化工事中の線路の検査と計測を体験することができました。「この仕事が線路の安全に必要不可欠なんだ」「こんな仕事もあるなんて知らなかった」というのが当時の率直な感想でした。
 将来同期となるかもしれない仲間との仲も深まりますし、第一建設工業では交通費や宿泊費を補助しているので学生にとって参加しやすい環境が整っています。
 就活の理系学生あるあるですが、研究室や教授からの紹介もあり、コンクリート分野に強みのある企業など、様々な説明会に参加しましたが、第一建設工業のインターンシップの5日間の印象が大きく自分にとっては入社の決め手です。就活生の皆さんには、まだ鉄道や線路に興味がない方にも「まずは参加してみて欲しい」、「参加して後悔はないよ」、とオススメしたいですね!

大学・就活エピソードから仕事の話題に戻り、今度は金安さんが現在業務で頑張っていることなどを教えてください。

日勤、夜勤両方の業務によって完成される仕事

 私の勤務は大きく夜勤と日勤とに分かれており、冒頭説明した夜勤の他、日勤では検査内容などの実績入力が業務の中心です。
 実績入力は、自分自身が行った業務の他、他の社員が担当した業務も含めて一連の実績をまとめていきます。問題なく行った検査業務も実績入力に漏れや問題があっては完成になりません。事務所内での社員同士での確認や、発注者や協力会社との連絡やり取りも重要となるため、意思疎通や人との円滑なコミュニケーションが大切になります。そのため、事務所内の雰囲気は、意見交換しやすい環境かつ集中できる環境になっていると思います。くだけた表現ですが先輩はみなコミュ力の高い人が多く、分からないことにも適切に説明してくれますし、些細なところのフォローがあり、まさにチームで仕事をしています。

金安さんのお話から仕事に日々集中されているのが印象的です。責任感のある仕事にこそあるやりがいはどんなところですか?

 夜勤を終える頃、現場から事務所に戻って始発列車が安全に走行しているのを目にする時、やりがいを感じる瞬間ですね!今日も無事に仕事を終えられたなという実感がありますし、いい意味で緊張感が解けてほっとする感覚です。
 今後経験を重ねていくことで、現場の責任者も担っていくことになると思いますが、役割と責任が大きくなるに比例してこのやりがいも更に大きくなっていくのかなと思います。

先程のインターンシップでの話にもありましたが、採用や入社後の社員の働きやすさにも手厚い印象があります、その部分についても教えてもらえますか?

研修や資格取得制度の充実、働きやすさも第一建設工業の魅力

 はい、新入社員研修については入社後2カ月間研修センターで行います。線路設備が充実しており、座学の他実習も充実した環境があります。また、資格取得についても日々の業務の中でも取得を目指しやすい配慮がされています。
 働きやすさの面では、休暇の取りやすさが挙げられると思います。夜勤もあることは、就活生の皆さんからすると気になるところかと思いますが、1年目から休暇の申請のしやすい職場環境があり、夜勤と日勤のバランスも考慮されていると感じます。特徴的なのは、大型連休などはまとまった休暇をしっかりと取れることです。そのため、普段休みの合わない友人と旅行に出かけたり、自分であれば趣味のロードバイクで様々なところへ出掛けたりするので充実した社会人生活を送れています。

最後に1年目を終え、更に2年目以降活躍が期待される金安さんの今後の目標を教えてください。

今後の目標

 まず2年目の目標は、検査業務において管理する数値にも意識しながら、今後の検修責任者業務に向けて段階的に経験を積み重ねていくことです。
 また、現場での独り立ちと合わせて資格取得に向けての勉強も力を入れ、軌道工事管理者の資格を取得し責任者として堂々と役割を発揮できるようにしていきたいと考えています。検査業務に加えて線路を補習する工事についても経験値を高めていきたいと思います。